ペット初心者なら知っておきたい猫の飼い方と注意点

ペット初心者が猫を初めて飼う場合に一番重要なポイントは、まず家の中を自由に歩かせてあげることです。猫は基本的に用心深い動物であるため、新しい環境に慣れるまでは若干の時間が必要です。家に連れてきた最初は部屋の隅でうずくまっていることが多いですが、少し慣れてくると周囲を調査するために歩き回るようになります。

このときにゲージに入れるなど行動を制限してしまうと、なかなか環境に慣れることができません。早く慣れさせるためにも、自由に歩かせてあげることが大切です。 次に「トイレの場所」と「安心できる場所」を作ってあげるようにします。猫は排せつ場所を限定する習性があるため、トイレの場所を覚えやすい動物です。しかしトイレを置く場所が重要で、居間や玄関先など人の出入りが多い場所には置かないようにしましょう。更に猫は清潔好きな動物なので、食事用の食器の置いてある場所や水飲み場などでの排せつを嫌がる傾向にあります。

そのため使っていない部屋や寝室など、静かな場所で落ち着いて排せつできる場所を作ってあげることが大切です。 また、猫にとって安心できる場所とは「身を隠すことができる場所」を指します。猫は「寝子」と呼ばれるほどよく寝る動物ですが、人が出入りする場所では熟睡することができません。狭くて暗い場所を好むため、そのような場所がない場合は部屋の隅にキャットハウスを置いてあげるとよいでしょう。

なお猫を飼う際には、人間用の食品の管理に注意が必要です。人間が食べても平気な食品でも猫には害になる食品が数多くあります。具体的には牛乳などの乳製品やチョコレート、ぶどうなどですが、特に危険な食品が「ねぎ」類です。玉ねぎや長ねぎ、にらなどに含まれる成分が赤血球を壊してしまうため、嘔吐や下血などの症状のほか、最悪の場合は死亡してしまうこともあります。これらの食品は私たちに身近な食品であるため、無造作に置かずに冷蔵庫にしまうなど、しっかりと管理することが大切です。