犬を多頭飼いする時に気をつけるべきポイント

ひとりぼっちで留守番させるのは可哀そうだからと、多頭飼いを検討する家庭も多いでしょう。もともと、犬は群れで行動する生き物なので、多頭飼いをするのは問題ありません。ただし、多頭飼いするうえで気をつけるべきポイントとして、犬に序列をつけることがあげられます。

犬は家族にも序列をつけており、リーダーに従って行動します。特に、犬社会では序列が大切になるため、飼い主が曖昧な態度をとると快適に過ごすことができません。 リーダー犬の選定方法としては、先住権がリーダーとなります。新しく来た犬に先住犬をリーダーだとわからせるために、飼い主はエサを与える時もリーダー犬に一番最初に与えなければなりません。

日によって与える順番を変えたり、後から来た犬に目をかけたりすると、どの犬がリーダーかわからなくなり犬たちが快適に過ごしにくくなってしまいます。上下関係がはっきりしている方が、犬にとっては過ごしやすい環境であることを覚えておきましょう。 3頭以上の多頭飼いの場合は、特にしっかりと序列をつけることが大事です。家に来たのが早い順に、ヒエラルキーを構築するのがベストです。ただ、犬同士で無駄な争いが起こらないように、おもちゃなどは犬の数だけ用意するなどの配慮は必要です。

一匹が甘えてくると、他の犬が焼きもちを焼き飼い主の取り合いとなってしまいますが、基本的にはリーダー犬を優先してなでたり、遊んであげたりし、その後でほかの犬に同じことをしてあげると秩序が保てます。 また、犬も人間と同じようにそれぞれ性格が異なります。積極的に人間とスキンシップを取ることが好きな犬もいれば、引っ込み思案でなかなか前に出られない犬もいます。

犬種によって性質が異なるだけでなく、同じ犬種であっても性質が異なるので、それぞれに合わせた対応をすることが大切です。多頭飼いのうちの一匹が死んだ途端に、これまで内向的だった性格が180度変化する犬もいるので、表面的に見えている部分だけでなく、内に秘めた性格を見抜いてあげ、対応することも飼い主の務めです。